過酷な状況を与え、試練と言う?忍耐という言葉の恐ろしさ。

「新しく入社する人で、

怒られるとすぐに辞める人もいれば、

続けていける人もいる。

        

怒り方が、話題になるようになったのは、

いつごろからだろう。

       

昭和の労働環境は、

過酷な状況でも、それが試練だと考え、

忍耐で乗り越えたら、一人前だと、

当たり前のようにしていたな。」

        

試練を与え、忍耐で乗り切ることが、

一人前の社会人になることだと、

考えている管理職の人は、たくさんいます。

では、忍耐とは何でしょうか?

              

それは、

  • 自分で選択することで、他人が強制することでない。
  • 状況を分析して、適応していく過程のこと。

です。

        

それでは、

19~20世紀の日本の教育者、新渡戸稲造の言葉と一緒に、

「忍耐」について解き明かします。

      

1     日本の教育者、新渡戸稲造は、『武士道』の中で述べています。

ときには食物を与えられなかったり、

寒気に肉体をさらさせたりすることは

忍耐に慣れるための

たいへん効果的な試練と考えられた。

    

新渡戸稲造 奈良本辰也訳 『武士道』 三笠書房 

1993年 50ページから引用

          

2     自分で選択することで、他人が強制することでない。

忍耐とは、自分が選択する行為です。

なぜなら、忍耐は、他人が強制して、

要求するものではありません。

他人が、忍耐を要求すると、

文句を言わず、逆らわず、言われたことを黙々とこなす、

追加要求も受け入れる、ハラスメントも許容し、

習得できないのは、自分の努力が足りないため、

これらのことが、義務になります。

       

忍耐は、義務ではありません。

       

3     状況を分析して、適応していく過程のこと。

忍耐は、状況を分析して、適応していく過程のことです。

なぜなら、すぐには結果が出ず、前にも後ろにも

進めない状況があるからです。

何もできない悔しさ、上手くいかないじれったさ、

根気強く待つ楽しさ、達成することへの期待、

不条理な出来事へのあきらめ、とことん付き合う覚悟、

忍耐の後には、濃淡のある光が見えます。

忍耐は、進めない時、進まない時に生まれます。

4     忍耐のまとめ

新渡戸稲造の言葉と一緒に、

「忍耐」について解き明かしました。

忍耐とは、

  • 自分で選択することで、他人が強制することでない。
  • 状況を分析して、適応していく過程のこと。

です。

幸福な気持ちが、私達の心に、

やすらぎを与えますように。