「感情をおさえ、冷静に対応する。
笑顔で、いつも、笑顔で。
こんなの、ロボットに任せればいいんだよ。
感情豊かに、感情表現するのは、個性だよ。
突然、怒鳴って、悲鳴をあげ、泣きだす、
このような例外もあるけどね。」
感情を出すことは、許させるようになりました。
しかし、感情をコントロールすることが、
美徳とされる風潮も残っています。
では、感情との付き合い方とは何でしょうか?
それは、
- ある一定の幅に、感情の波を振幅させる。
- 感情を打ち消す意志を使いこなす。
です。
それでは、
江戸時代の僧、良寛の言葉と一緒に、
「感情」について解き明かします。
1 江戸時代の僧、良寛は、述べています。
人は生まれながら金石でないから、
物の動きにつれて、
感情も自然に変わってゆく。
いつまでも、ものの一隅にしがみついていて、
よいものか、
ごろごろしているうちに、
あごひげが白くさがっているではないか。
柳田聖山訳 『良寛道人遺稿』 中央公論新社
2002年 78ページより引用
2 ある一定の幅に、感情の波を振幅させる。
感情は、ある一定の幅におさめればいいのです。
なぜなら、感情は、
波のように揺れながら、変化していくからです。
感情を出すことを嫌う社会では、感情を無理に抑えなくても、
感情を上下に揺らしながら、
一定の幅におさめれば、文句を言われません。
この感情の幅の中に、個性を入れ込みます。
感情は、揺れながら変化します。
3 感情を打ち消す意志を使いこなす。
感情的に反応する社会と付き合うには、
感情を打ち消す意志を使いこなします。
なぜなら、感情を表出してはいけない時が、
非常に多いからです。
感情を出せない状況は、ただ苦しいだけです。
しかし、感情を打ち消す意志を使えば、
心は、感情を持ちながら過ごせます。
感情を打ち消すとは、反対の感情を抱かず、
同じ感情と同じだけマイナスにして、
心の中に預けておきます。
感情社会と向き合うには、感情で応戦しません。
4 感情のまとめ
良寛の言葉と一緒に、
「感情」について解き明かしました。
感情とは、
- ある一定の幅に、感情の波を振幅させる。
- 感情を打ち消す意志を使いこなす。
です。
幸福な気持ちが、私達の心に、
やすらぎを与えますように。