看る側も看られる側も辛い?感謝の気持ちが心を奮い立たす。

「「ありがとう」という言葉しか出てこないよ。

一生懸命やってくれて、本当に感謝している。

私は、自分一人では、何もできなくて、

手伝ってもらって、生活が成り立っているんだから。」

 

看護や介護は、大変な仕事です。

また、患者や入所者や家族は、自分の力だけでは生きられず、

選択の余地なく状況を受け入れています。

看る側と看られる側を結ぶのは、感謝の言葉です。

では、感謝の気持ちを伝える効果とは何でしょうか?

 

それは、

  • 遠慮やみじめさを包み込み、共同作業になる。
  • がんばろうと心を奮い立たす。

です。

 

それでは、

19~20世紀の日本の詩人、宮沢賢治の言葉と一緒に、

感謝」について解き明かします。

 

1   日本の詩人、宮沢賢治は、「永訣の朝」の中で述べています。

ああとし子

死ぬといういまごろになって

わたくしをいっしょうあかるくするために

こんなさっぱりした雪のひとわんを

おまえはわたくしにたのんだのだ

ありがとうわたくしのけなげないもうとよ

わたくしもまっずぐにすすんでいくから

 

宮沢賢治 『大活字版 ザ・賢治』 第三書館

2007年 748ページより引用

 

2   遠慮やみじめさを包み込み、共同作業になる。

感謝の言葉は、看る側と看られる側が、

共同作業になるように導きます。

なぜなら、感謝の言葉が、遠慮やみじめさを

蒸発させてしまうからです。

 

感謝の言葉は、遠慮から生じる、受け身の気持ちを代弁し、

一緒に生活を作りあげていく、体制を構築します。

あなたの笑顔が、あなたの存在が、あなたの温もりが、

あなたとの会話が、私の喜びなのです。

 

感謝の気持ちを伝えることは、共に歩む基礎を作ります。

 

3   がんばろうと心を奮い立たす。

感謝の言葉は、大変だけど頑張ろうと、心を奮い立たせます。

なぜなら、毎日続く労働は、心を疲弊させていくからです。

 

「ありがとう」という言葉を聞くだけで、

心身に充満している、疲労物質を取り除きます。

「ありがとう」と一言伝えるだけで、

生きていることに感謝できます。

 

感謝の言葉は、心に活力を与えます。

 

4   感謝のまとめ

宮沢賢治の言葉と一緒に、

感謝」について解き明かしました。

 

感謝とは、

  • 遠慮やみじめさを包み込み、共同作業になる。
  • がんばろうと心を奮い立たす。

です。

 

幸福な気持ちが、私達の心に、

やすらぎを与えますように。