「面倒くさいね。
明日の担当を決めるんだけど、
大変な業務があるところを割り当てると、
あの先輩、
ろこつに不機嫌になるよね。
職場全体が、悪い雰囲気になるからな。」
不機嫌な人がいると、すぐに不機嫌が蔓延します。
そんな時、いつまでも不機嫌の支配に屈していては、
居心地が悪くなるだけです。
では、不機嫌が蔓延している時、
どのように対処すればいいのでしょうか?
それは、
- 不機嫌が発生すると、集団の中ですぐに広まる。
- 不機嫌への対策は、ほほ笑みが有効だ。
です。
それでは、
フランスの哲学者、アランの言葉と一緒に、
「ほほ笑む」ことについて解き明かします。
1 フランスの哲学者、アランは、『幸福論』のなかで、ほほ笑むことについて述べています。
自由となるには、しかし、
しかるべき時にほほ笑むだけでよかったのである。
ところが、そんな簡単なことを、だれも考えない。
アラン著 神谷幹夫訳 『幸福論』
岩波書店 1998年 269ページより引用
2 不機嫌が発生すると、集団の中ですぐに広まる。
集団の中で不機嫌が現れると、
すぐに全体に広がります。
なぜなら、不機嫌は、
黒色のミストシャワーを出して漂うからです。
黒色は、他の色の上に、簡単に上塗りできます。
良い気分に、この黒色が付着して、
落ちにくいシミになります。
心にこの不機嫌が全体に染み渡ることあれば、
一部だけ汚染されることもあります。
不機嫌は、風や空調に乗って、
環境全体に広がっていきます。
3 不機嫌への対策は、ほほ笑みが有効だ。
不機嫌な人を見つけたら、
ほほ笑みで対抗しましょう。
なぜなら、ほほ笑みは、
沸騰した気持ちを安定させ、
不機嫌の働きを抑え込むからです。
ほほ笑みは、人肌の暖かさを保っています。
過熱した心も、冷えきった心も、
あっという間に、ぬくもりのある温度へ変えます。
ほほ笑みは、不機嫌の熱を冷まして、
不機嫌の活動を止めまいます。
ほほ笑みは、不機嫌な自分にも、
他人にも有効な手段です。
4 ほほ笑むことのまとめ
アランの言葉と一緒に、
「ほほ笑む」ことについて解き明かしました。
不機嫌が蔓延する中、ほほ笑みの役割は、
- 不機嫌が発生すると、集団の中ですぐに広まる。
- 不機嫌への対策は、ほほ笑みが有効だ。
です。
幸福な気持ちが、私達の心に、
やすらぎを与えますように。