「日本語が話せないお客さんに、
説明しなければならなかったんだ。
私、外国語が苦手で、困っていてね。
隣の部署の人で、語学が得意な人がいて、
対応してくれて、とても助かったよ。」
自分の能力で対応できない状況では、
人間関係を使って、応援を要請します。
では、人間関係の大切さとは何でしょうか?
それは、
- 自分一人では、解決できないことでも、他人の力を借りれば解決できる。
- 人間関係が良好だと、予期せぬ出来事の際、力を貸してくれる。
です。
それでは、
ルネサンス期の人文学者、エラスムスが編集した、
ギリシア・ローマの古典の格言と一緒に、
「人間関係」について解き明かします。
1 オランダの人文学者、エラスムスは、『格言選集』のなかで述べています。
「人間は人間にとって神である」
突然に、
また予測しないときに救いが与えられた人について、
あるいは何か大きな恩恵によって助けられた人について
よく言われる。
金子晴勇訳 『エラスムス 格言選集』
知泉書館 2015年 7ページより引用
2 自分一人では、解決できないことでも、他人の力を借りれば解決できる。
自分の力では、解決できない難しい問題でも、
他人の力を借りれば、解決することができます。
なぜなら、人には、
それぞれ得意とする分野があるからです。
得意なことを仕事にして、お互い補い合い、
分業して暮らしています。
どんなにがんばっても、一人では無理な場合があります。
そんな時は、他人に力を借りることも必要です。
他人の力を借りれば、多くの難題を乗り越えられます。
3 人間関係が良好だと、予期せぬ出来事の際、力を貸してくれる。
苦境に陥った時、良い人間関係があれば、
手助けしてくれる人が増えていきます。
なぜなら、人は、困っている人を見ると、
助けようとするからです。
見知らぬ人を助けることもありますが、
知っている人であれば、
多くの労力を使ってでも助けてくれます。
一方、嫌いな人に対しては、
報酬の条件次第で助けるかどうか決めます。
良い人間関係があれば、自分の時間を使ってでも、
助けたいと思います。
4 人間関係のまとめ
エラスムスの言葉と一緒に、
「人間関係」について解き明かしました。
人間関係の大切さとは、
- 自分一人では、解決できないことでも、他人の力を借りれば解決できる。
- 人間関係が良好だと、予期せぬ出来事の際、力を貸してくれる。
です。
幸福な気持ちが、私達の心に、
やすらぎを与えますように。