もう悲しみたくない。でも、悲しみの中に居続ける私がいる。

「遠距離になって、なかなか会えなくて、

寂しかったのかな。

結局別れちゃったの。」

 

あの悲しみは、忘れたいと思っています。

しかし、悲しみが心を支配しています。

では、なぜ悲しみから抜け出せないのでしょうか?

 

それは、

  • 悲しむ原因を探している。
  • 悲しんでいる自分を肯定している。

からです。

 

それでは、

フランスの哲学者、アランの言葉と一緒に、

悲しみ」について解き明かします。

 

1   フランスの哲学者、アランは、『幸福論』のなかで、悲しみについて述べています。

不満の種があると、夜昼を問わず寝てもさめても、

暇さえあればそのことを考えている。(中略)

こうして、自分の悲しみに何度もひたっている。

悲しみをたっぷり味わっている。

忘れることを恐れるような思いにまでなっていく。

予見されうる不幸を残らず検討する。

要するに、

自分の痛いところをひっかいているのである。

 

アラン著 神谷幹夫訳 『幸福論』 

岩波書店 1998年 208ページより引用

 

2   悲しむ原因を探している。

悲しみから抜け出せない人は、

悲しみの中で、悲しむ原因を探しています。

なぜなら、悲しみから抜け出したいと思っているだけで、

悲しみの中の居心地の良さを知っているからです。

 

悲しみに漂う、晴れの好きな人は、雨が降れば悲しみます。

雲を見て、憂うつな気持ちになります。

日暮れになれば、夜を恨みます。

 

悲しみの中は、居心地がいい空間です。

 

3   悲しんでいる自分を肯定している。

悲しみから抜け出せない人は、

悲しんでいる自分を肯定しています。

なぜなら、これだけの不幸に襲われたので、

悲しんでいて当然と思うからです。

 

朝から晩まで、がんばって勉強したのに、

試験に落ちてしまった。

心のバランスを保つため、

悲しみを肯定することは、健康的です。

 

悲しんでいる自分を肯定する事は、自己防衛の一つです。

 

4   悲しみのまとめ

アランの言葉と一緒に、

悲しみ」について解き明かしました。

 

悲しみから抜け出せないのは、

  • 悲しむ原因を探している。
  • 悲しんでいる自分を肯定している。

です。

 

幸福な気持ちが、私達の心に

やすらぎを与えますように。